遊園地の倉庫で遊んでいるうちに眠くなってしまったんだ。ふと気がつくと入り口が閉まってる。びくともしない。参った。困った。やんなっちゃうなあ。窓の外はまだ照明の色が見えてたし、にぎやかなヂンタも聞こえてくるから、すこしはホッとしてたのだけど。そのうち、太鼓や笛の音色も遠ざかるし、照明もパチンパチンと消えてしまった。真っ暗だ。目が慣れてきて、あたりを探すと、電球のついた自転車があったので、それを走らせてみた。そしたらぎらぎらぱちぱちとバカみたいに電球が点滅しながら自転車が走り出した。その明るさをたよりに倉庫の奥に行ってみると、小さな窓が開いている。窓の鍵を開けて、外に出ることができた。真夜中の遊園地は、風もなく、音もなく。月も出てなくて。ただ、ただ、真っ暗なのだった。
