The spirit of green deep forest 精霊が宿るという、その樹に案内されたのは、私がその島を訪れてから2日目の昼過ぎのことだった。案内してくれた少年が言うことには、この森のものは、葉っぱ1枚、小石ひとつすら持ち帰ってはいけないということだ。写真をとる。いいの?と、身振り手振りで訊ねると、少年、しばらく首をひねっていたけれど、たぶん大丈夫だよと親指をたてた。私は、遠慮がちに、カシャリ。1枚だけ。いつもなら、何十枚も撮りたいところだけど。1枚だけにしておいた。